
我が家の一員となった保護犬ももちゃんは、日に日に体調が良くなり、皮膚の調子もよくなってきたのですが、それまでの道のりは大変でした。
見た目がズルズルでも皮膚病の痛みで柔らかい素材の服でさえ着せられなかったので、リボンなどで可愛く見せていましたが、やはり周りの反応はかなり驚かれたものです。
そんな保護犬がわたしの祖母に初めて会った時のエピソードです。

ペットたちを「くん」「ちゃん」付けにしております。人間の子であれば我が子なのにお恥ずかしいことだと思いますが、ペットたちの場合は愛称として捉えていただきたくお許しください。
「ももちゃん祖母と対面する」コミックエッセイ第4回


保護犬の可哀想な状態を直視できなかった祖母

今回の『コミックエッセイ』は、ももちゃんを保護してから数日後、わたしたちが祖父母の家に遊びに行った時のエピソードです。
母から電話で「ももちゃんを保護した話」を聞いていた祖母は、ももちゃんが悲惨だった時の想像をかなり膨らませていたようです。
祖母が実際にももちゃんを見た時、ものすごく恐ろしいものを見たかのような反応で、悪気はなくともそのような驚き方になってしまうのですね……。
まだももちゃんの肌が膿だらけでズルズルで赤くただれていて、ガリガリに痩せてあばら骨がボコボコ見えていたし、かなりひどい状態だったので仕方がない反応だと思います。
元々は犬好きな祖母でしたので、気持ちが落ち着いてからももちゃんの姿を見ると「可愛いな。可哀想にな」と、とても可愛がってくれました。
皮膚病の原因はストレスのかかり過ぎ!?

しばらくすると、ももちゃんの皮膚病はすっかり治り、キラキラと光るプラチナのような綺麗で真っ白な毛が生えてきました。
フィラリアにかかってしまっていることはどうしようもなく、動物病院の先生に診ていただきながらも、日常生活では穏やかに暮らすことがいかに大切であるかということがわかります。
ストレスがない生活になってからの回復力はすごいものでした。
もちろんお薬を飲んだり注射されたりしていたももちゃんが一番頑張っていたと思います。
そして外見が綺麗になると、誰もももちゃんを奇異な目で見ることはなくなりました。
以前は肌がズルズルで毛もショボショボとしか生えていなかったとは思えないくらいに変身したのです。
お散歩中にすれ違うひと達から「可愛い」と言われると、ももちゃんはとても嬉しそうでした。
協力者は多い方がいい

捨て犬や捨て猫を保護したい時、自分一人の力ではどうしようもないことが多く、家族の協力を得られた方が助かります。
そして家族の協力を得て保護した後は、ご近所さんや親戚の協力が必要な時もあります。
我が家は祖父母が協力してくれることが多く、動物好きだったので大変助かっていました。
それに普段はご近所さんにも助けていただきました。
過去に数頭の仔犬を一度に保護した時、里親さんを探すためにご近所さんに手分けして協力していただきました。
当時はご近所さんたちの『ペットネットワーク』があり、お互いに協力し合う感じでした。
今はSNSで発信したり拡散してもらったり、より多くの方々の目に留まってくれる時代になりましたね。
どうかたくさんのコたちが幸せになりますように。
『コミックエッセイ』第4回目、お読みくださりありがとうございました!