
ダニの恐ろしさは【ペットマンガその5】から続きます。

ダニは犬や猫だけではなく人間にも感染の危険があるので、ペットのカラダにダニがついているのを見つけても、自分で処理をせずに動物病院できちんと処理をしてもらったほうが良いです。
でも!そうも言ってられない事態に遭遇した時のエピソードです。
それがのちに我が家の家族になった『カレン』との出会いだったのです。
ダニの特徴はこちらからどうぞ。

ペットたちを「くん」「ちゃん」付けにしております。人間の子であれば我が子なのにお恥ずかしいことだと思いますが、ペットたちの場合は愛称として捉えていただきたくお許しください。
「いつでもダニは恐ろしい」コミックエッセイ第6回


かなり怯えた様子のビーグルとの出会い

わたしが当時住んでいた街は山を切り開いて作った新興住宅地だったので、街の周囲はまだ山林が広がり、田んぼもたくさんあるのどかな地域でした。
夜遅くのウォーキングはすでに辺りはシーンと静まり、行き交う車もひともほとんどいない静かな状況でした。
歩いていると向こうの草むらから出てきたのか、ガリガリのワンコの姿があったのです。
見た目は黒色が全くない、白とオレンジカラーだけだったのでその時はビーグルちゃんだと気がつかないくらい骨と皮だけの状態でした。
わたしは声が届くくらいの大きさで「こっちに来る?」と問いかけたら、ヨロヨロと弱々しい足取りで近づいてきたので「ウチに帰ってゴハン食べよう!」と抱きあげ、連れて帰りました。
一体何日食べていなかったのか。
胃に負担がかかってはいけないので、ドッグフードをお湯でふやかして与えました。
そしてお風呂です!
もう!ダニは憎い!
信じられないくらいの数が身体中喰らいついているのです!
そりゃそれだけ血を吸われ続けていたらガリガリになりますよね!
虫は嫌い!気持ち悪い!とか言ってられないほど、悲惨な状態でした。
ダニはむしってもむしってもカラダのあちこちに喰らいついています。
排水口にセットしたネットの中にシャワーで流したダニが山盛りになって、一心不乱にむしり取りました。
「なんでこんな目に遭わされたのかな。これじゃあ太れないよね……。」と目の前のガリガリのビーグルが不憫でダニを流しながら泣きましたよ。
わたしの取り方ではダニの口器が残っている恐れがあったため、翌日動物病院で処置してもらいましたが、ダニが完全にいなくなるまで数日かかりました。
我が家の一員になったビーグルちゃん

そのビーグルは女の子でしたので「カレン」と名付けました。
時期的に阪神淡路大震災の後だったので、地震がきっかけで放浪していたのかも知れません。
かなり怖い体験をしてきたのかひとへの恐怖心がなかなか抜けず、特に男のひとの足を恐れていたので、もしかすると以前男性に蹴り上げられたのかも知れません。
カメラを向けただけでも庭の隅に走って逃げてしまうくらい臆病になっていました。
横で誰かが鼻をすすっただけでもかなり驚いて走っていってしまうのです。
散々怖い思いをしてきたのだと思います。
その当時我が家のワンコ構成は
- ミニチュアシュナウザー コウジくん ♂
- 保護犬 ミックス ダイちゃん ♂
- 保護犬 シーズー マイちゃん ♀
- 保護犬 ビーグル カレンちゃん ♀
ももちゃんは虹の橋を渡って行った後のエピソードでした。
ももちゃんとの出会いのエピソードも是非ご覧ください!

『コミックエッセイ』第6回目、お読みくださりありがとうございました!