
市販の『エンディングノート』をコピーし、バインダーを使ってカスタマイズしたものに自分の情報を余すところなく書いていきました。

今回は『エンディングノートをカスタマイズ』その3になります。
情報が必要と感じた項目
『私の基本情報と財産』の項目は間違えないようにそれぞれ書類やノートなどを見ながら記入していくため、結構な時間がかかります。
自分の基本情報
●本籍地や生年月日、血液型等
●健康保険証、運転免許証、パスポート、マイナンバーの記号・番号、保管場所
パスポート以外は持ち歩くことがある物なので、財布の中なのかパスケースの中なのか、いつもどこに入れてあるかは大切な情報だと感じます。
マイナンバーを記入した場合、保管場所にも気をつけたいです。
健康管理に関すること
●病院名・診療科・担当医・電話・診察券番号・受診内容
●既往症 病名・症状・治療期間・病院名
●飲んでいる薬 薬の名前・いつから服用か・病院・担当医など
●アレルギーについて
急に入院した時に大変役に立つ情報です。
意識がない場合は特に服用している薬の種類を医療機関に伝えてもらえるように、詳しく記入しておきます。
預貯金のこと
最近はインターネット銀行もあり、通帳がないため忘れず記入しておきたいと思います。
●預貯金口座について
金融機関、口座番号などの他にWEB用ID欄もあり。
注意!暗証番号について
購入した『エンディングノート』には、暗証番号を記入した場合【硬貨などで削るタイプの保護シール】を貼るようになっているのですが、基本は記入せず別の場所に保管するか、家族に口頭で伝えておくようにと記載されています。
加入している保険
●社会保険以外に契約している保険について
生命保険、医療保険、個人年金保険、火災保険、自動車保険、学資保険など。
保険会社・商品名・主な保障内容・証券番号・保険料・担当者・連絡先・保障額など記入欄多め。
家族が保険の存在を知らないと、保険金は受け取れないため全てしっかりと記入しておきます。
『死亡保険金は基本的に死後3年以内に請求しないと権利を失う』などの知識が書いてある箇所はマーカーなどで目立つようにして家族も必ず読むようにしておきます。
保険証券はまとまて一箇所に保管しておくことも大切です。
クレジットカード・電子マネーについて

●クレジットカード、電子マネー(PayPayや楽天Pay、LINE Payなど)
●Suica、PASMO、ICOCAなどの「交通系ICカード」
●nanaco、楽天Edyなどの「商業系プリペイドカード」など
カード番号・年会費・紛失時の連絡先等
最近は一気に現金払いから『キャッシュレス』の時代になってきています。
スマホのアプリで支払いができるのは大変便利です。
しかしできるだけメインを決めて、支払いをまとめることで家計簿がわりにもなり、ポイントも貯まりやすくなります。
カードの枚数や電子マネーのアプリを減らすことにより、家族がしなくてはいけない手続きも減りますので、定期的に見直すことも必要です。
有価証券とその他の金融商品一覧
●株、国債、投資信託、債権などの「有価証券」
●純金積立、プラチナ積立、ゴルフの会員権などの「金融資産」
証券会社、口座番号、Web用IDなど。
我が家は有価証券に関して現在ネット証券しか口座を持っていないので、別のページにある『ネット証券、暗号資産』に記入します。
不動産のこと
●所有する不動産で自宅以外にも所有している土地や賃家があれば全て記入。
登記簿記載内容には抵当権の設定の有無などできるだけ細かく書くようにとのアドバイス記載あり。
年金のこと
●公的年金
国民年金、厚生年金、共済年金など。過去に加入していたものも全て記入。
●私的年金
企業年金基金、確定拠出年金など。
個人年金に関しては『加入している保険』に記入しておく。
借入金・ローンのこと
●住宅、自動車、教育、その他ローン
ローンやクレジットカードの未払いなどの負債や知人の借金の保証人になった「保証債務」も相続の対象になってしまうため、家族にはしっかりと伝えなければなりません。
借入先、借入額、返済方法、返済口座銀行名、借入目的等記入。
借入残高は変化するので、まめに書き換えておく必要がありますね。
現在のローン残高を把握できるので、自分でも将来の予定が立てやすくなります。
口座引き落とし一覧
金融機関の口座から自動引き落としされているものは全て記入しておきます。
引き落とし日も記入するので日常での管理も楽ですね。
クレジットカードで支払っている場合はカード名も書いておきます。
我が家は公共料金のほか、マンション管理費や通信費などほぼクレジットカードから引き落としているので、クレジットカードの支払日の把握にも繋がります。
スマートフォン(携帯電話)
スマホの中には写真や交友関係も含め、趣味嗜好が全て集約されていると言っても過言ではないはずです。
それこそ赤の他人に簡単に見られたくないかも知れませんし、たとえ身内でも誰でもどうぞという訳にはいかないかも知れません。
大変デリケートな物ではありますが、後々の処理を考えると『ロック解除のパスワード』を伝えるのはとても重要です。
この『エンディングノート』には契約会社や電話番号などの情報の他に記入欄が大きい項目が2つあります。
・残したいデータと保管場所
・消去、処理についての希望
これらの項目がそのままにされるととても心残りになるので、他に複製してUSBやパソコンへ保存しているデータの存在などもメモしておくようにします。
PC、タブレットなど
この項目もスマホと同じく、データの扱いは慎重にして欲しいので『ログインパスワード』の記入は忘れないようにしたいものです。
メーカーや型番などの他に、データについて残すもの、消去するものの希望を記入しておきます。
「譲りたい相手がいるならメモ欄に記入しておくように」とアドバイスも記載してあるので、痒い所に手が届く思いです。
アプリケーション、SNS
この項目は今の時代ならではの「本人しか知らない人間関係」があるため、急に連絡が取れなくなった相手のためにも「その後どうして欲しいか」の意思表示はしておくと良いですね。
LINE、Twitter、Facebook、Instagramの記入欄があります。
それ以外があればメモ欄に記入できます。
「アカウントを削除して欲しいかどうか」や、趣味のサークルなどでアカウントを作っている場合は、「追悼アカウント」などで連絡して欲しいのかどうかもチェックボックスで希望が伝えられるようになっています。
ネット証券、暗号資産
銀行についてや、証券についてはすでに記入するページがありましたが、我が家は主にネット証券なのでこのページにも記入しておきます。
もしもの時の各機関への連絡は電話で行うらしく、連絡先は忘れずに記入しておきます。
口座開設時に送られてきた書類は1箇所にまとめて保管し、保管場所もメモ欄に記入しておきます。
大切なもののこと
大切に所有していた物の「希望する処分方法」について記入しておきます。
親から譲り受けた物やブランド品、コレクションしていたものなど大切に扱って欲しい気持ちまでもしっかりと伝えます。
ただし、譲りたい人の名前を記入しておいても法的な効力はないので、必ずそうして欲しい希望がある場合は遺言書に書くようにするそうです。
わたしが感じたこと
以上ここまでが『基本情報』となり、次から『私の意志』の項目に変わります。
記入するのに結構多い量がありましたが、残しておかないといけない情報がこれほどあるのかと驚きました。
『エンディングノート』に書き込んでいると、つくづくこの時代はデジタルがメインになっていると感じます。
ひと昔前にはなかったと思われる項目が全体をかなり占めています。
だからこそアナログ時代ではなかったパスワードやIDはしっかりと記録しておかないと後々困る状況になってしまいそうです。
しかも!記録しておいた方が、年々あやふやになってしまう記憶力に頼らなくてもこれからは超安心です!
次回『エンディングノートをカスタマイズ その4』では「介護のこと」や「葬儀のこと」など自分の意思はどうなのかを伝える項目についてです。
