
娘が一人暮らしを始めてから一年以上が経ち、そのままにしていた部屋を整理するついでに他の部屋も片付けを始めたら、思った以上に処分するものがでました。
娘の部屋のモノをわたしが代わりに片付けたのですが、わたしの所有物ではないので細心の注意をはらいました。
家族の所有物を処分する時の注意するべき点と、今回の『家中片付け祭り』の結果です。
処分するものは必ず所有者に選んでもらうこと
「邪魔になるから処分した」
これ、自分のモノにだけ通用する概念です。
家族の所有物に関しては必ず本人の意思を確認しなければいけないんです。
これ、必ずです!
もしも確認を怠ってしまうと、一生の心の傷である【トラウマ】になってしまうこともあるのです。
何年経っても『処分された悔しさ』を思い出してしまうのはかなり辛いことですね。
これは決して大袈裟なことを言っているわけではなくて、実際にその思いに何十年も苦しんでいる方がいらっしゃるのは事実です。
なので今回、娘の部屋を整理するにあたっては【どんなに小さなモノ】でも全て娘に聞きました。
バラバラになっている一枚だけのシールや1本のペンに関してもです。
娘はこの家から電車で一時間ほどの所で離れて暮らしているので、こちらに帰ってきてもらったり、LINEで写真を送り、ひとつひとつ確認してもらったりしながらだったので、かなり時間は要しました。
それでもわたし自身の判断で娘のモノは処分してはいけないのです。
【部屋】に対する娘との考え方の違いがわかった

娘は今のこのマンションで育ったわけではなく、一人暮らしをするまでに3年ほどしか住んでいません。
そのため、母親であるわたしは「娘はこの家に対しての思い入れは浅いだろう」と思っていたのです。
娘の部屋に対しても、早くにこの家から独立したということは、「居心地もそこまで良くなかったのかな」と思ってしまっていました。
なので今回の整理を機に「娘がお泊まりできるベッドだけ残して、全て処分してしまおうか」と考えました。
以前住んでいた家で、娘が生まれる前から飾っていた大きなシルクスクリーンの絵も、小学生から使っていた机も、今は全く使っていないMacも処分しようかと思って、娘に聞いてみたんです。
すると「どうしても処分するなら仕方がないけど、できればわたしの部屋として、置いておいて欲しい」との返答が!
どうやら娘なりに【自分の部屋】として愛着があったようなんです。
今回一掃してしまうと聞いて悲しくなってしまった様子でした。
それに対してわたしは猛反省!
- 「机なんて今は使ってないんだから、もういいやん?」でははくて、娘にとっては「小学校入学時から長年使っていた思い出の家具」であったこと
- 「パソコンだって壊れてしまう前に処分した方が引き取り手もあるんじゃない?」は「今住んでいる部屋にそのうち持っていくつもりだった」らしい
- 「大きな絵だって紫外線で青色がなんとなく薄くなってしまっているから、早めに手放したほうがいいんじゃない?」と思ってしまったんですが、「生まれた時から眺めている絵なので、将来わたしに譲ってほしい」という思いだった
これだけの事がわたしは見誤っていたのです。
娘からしたらどれも「大切なわたしのモノ」だったんですよね。
もしも今の状況が変わって、どうしても部屋を空けないといけなくなるまでは【このままの状態】で、これからも「娘の部屋」にしておこうと考え直しました。
自分以外の所有物を処分する時のコツ

これはお片付けをお手伝いしに行った先の人たちに伺ったことですが、
片付けが得意でないひとの場合、『何から手をつけたらいいのか』『何をどれだけ選べばいいのか』が分からないのだそうです。
なので「これは要りますか?」「同じアイテムの中から大切なもの10位まで選んでね」と目の前に置かれたら「これは絶対に要る」「これはもう要らない」と選ぶことができるんです。
ただ、自分だけでやろうと思うと分からないから『片付けるのは面倒なこと』という意識になるようです。
だからすぐに選択できるように目の前にカテゴリーに分けて並べてみると、本人も意外と分別が早くなるのです。
そして娘の部屋を片付け始めると、早速机の引き出しからペンが55本も出てきました!
結局全て処分していいということだったので、書けなくなっているペンから処分しようと全て紙に書いていくと、今も書くことができるペンは驚きの9本のみ!
すでに書けないペンが46本も引き出しに入っていたなんて、なんてスペースの無駄遣い……。

9本だけならわたしがセッセと使おうと、これだけ片付けてあとは全て処分しました。
そして書きかけのノートが25冊も。
新品のノートはすでに残しているので、使用途中のノートは勿体無いですが思い切って処分しました。

我が家全体を整理した結果

このマンションに越してきて約6年。
常に『少ないモノで暮らす』と思っていても、いつの間にかモノは増えてしまうのだと痛感しました。
結果我が家から処分したモノ
業者さんに買取と、処分を依頼したモノ
- リビングテーブル
- 卓上ミシン
- 衣装ケース(幅39×奥行74×高さ23cm)×3ケース
- 衣装ケースキャスターつき3段(幅39×奥行55×高さ約70cm)×2ケース
- 母宅分を預かっていた来客用掛け布団×2枚
- ビデオカメラ
- iPhone×3台
他、引き取ってもらった業者さんやゴミとして処分したモノ

- セカンドライフさんへ寄付→大き目の段ボール(幅55×奥行55×高さ40cm)×1箱
- ブランディアさんへ買取依頼→中サイズの段ボール×1箱
- ブックオフさんへ買取依頼→本48冊とCD2枚を持ち込み
- 駿河屋さんへ買取依頼→趣味の本30冊、中サイズの段ボール×1箱
毎回部屋を片付ける度に思うのですが、今回もいろんな業者さんへ送る手配をしたり、店舗へ持って行ったりするのが大変だと感じました。
でも少しずつ部屋からモノがなくなっていくのが快感でもあるのです。
そのほか我が家から外へ出したものは、
- 娘の必要なシーツや洋服類を娘宅へ送る。大の段ボール(幅55×奥行55×高さ40cm)×1箱
- 娘の服をかけていたハンガー29本、母が数本欲しいということで引き取ってもらいました
- 本を収納していたカラーボックスも母の家へ
- 45ℓの燃えるゴミ6袋
- 不燃ゴミの日にジューサーとプリンター

市指定のゴミ袋は普段だと30ℓを使用しているため、45ℓはかなり大きく感じます。
その大きいゴミ袋で6ヶも処分したなんて、驚きました。
ジューサーとプリンター、リビングテーブルについてはこちらの記事にも書いています。
これだけのモノが部屋からなくなると、かなり広くスッキリした感じがして嬉しい!
家族の所有物を整理するには日数がかかる覚悟を!

娘がこの家から独立して一年以上が経ち、ようやく整理ができたことによって「早くきれいに整理したい」というイライラ感もなくなり、今はスッキリと気分晴れ晴れ!
掃除も捗ります。
但し、自分の所有物を要るか要らないかの判断をするのは早いのですが、家族の所有物はかなり神経を使います。
どんなに小さなモノでも、くちゃくちゃになっている紙切れ一枚でも確認作業とともに進めないといけないので、時間や日数は余分に計算しておかなければいけません。
なかなか確認が取れない時には忍耐も必要となります。
それでも片付けたいと思っているなら、出来るだけ早く作業をしたほうが断然いいです!
整理できた暁には、何よりも「所有している物を全て把握できている」ということが、ものすごく安心感があるのです。
- どこに何があるのか
- どれだけ持っているのか
- 無駄にしているものはないか
自分が所有しているモノについて『全てわかっている』ことが快感なのです。
とても気持ちがいいのです。
購入する際は必ず「処分する際のかかる手間とコスト」を考えながらモノを家に持ち込まなければ、未来の自分に負担を課してしまうことになるのですね。
未来の自分は今よりも気力、体力共に少しずつ衰えていると思うので、その時の自分に辛い思いをさせないように、今元気なうちにきっちりと整理しておきたいものです。