【ゴールデンカムイ最終回】50代の心にささる!大好きな作品

ああああー!!!!

『ゴールデンカムイ』が終わってしまったー!!。゚(゚´Д`゚)゚。

最終話を読んだ感想ではないのでネタバレではありません!

ゴールデンカムイの作品全体を通してのわたしの思いを綴りたかったので、最終回のネタバレはありません。多分!!

「素晴らしい作品に出会えて幸せ〜!」という気持ちが今もの凄く溢れているのです。

読後の放心状態から抜け出せない……

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価値観がガラッと変わるくらいの最高に面白いコミック!

「金カム」の愛称で大人気、アニメも秋に第四期が控えている中、4月19日に実写版が決定の発表まであった『ゴールデンカムイ』!!

とうとう本日最終話の配信をヤンジャンアプリで読みましたよ!

あー本当に終わっちゃうんですね……。

【ゴールデンカムイ】ストーリー

莫大な埋蔵金を巡る生存競争サバイバル!!

舞台は気高き北の大地・北海道。時代は、激動の明治後期。
日露戦争という死線を潜り抜け『不死身の杉元』という異名を持った元兵士・杉元は、
ある目的の為に大金を欲していた…。
一攫千金を目指しゴールドラッシュに湧いた北海道へ足を踏み入れた杉元を待っていたのは、
網走監獄の死刑囚達が隠した莫大な埋蔵金への手掛かりだった!!?
雄大で圧倒的な大自然! VS凶悪な死刑囚!!
そして、純真無垢なアイヌの少女・アシリパとの出逢い!!!
莫大な黄金を巡る生存競争サバイバルが幕を開けるッ!!!!

ゴールデンカムイ公式サイトより引用

あらすじの「生存競争サバイバル」の通り、歴史に基づいた戦いのシーンが多いのですが、殺し合いのシーンで息を呑んで読み進めていたら、急に何度も「あーはっはっ!」と爆笑させてくれて、緩急の付け方が素晴らしいんです!

何度も笑い、何度も泣き、何度も感情を揺さぶられました。

最終回まで気持ちが忙しかったマンガです!

面白いです!!最高です!!

全話無料!?野田サトル先生の自信と太っ腹!!

最終話をヤンジャンアプリで無料で読めるなんて、集英社さんありがとうございます!

4月7日より本日4月28日まで全話無料で大公開されていたので、単行本にまだ収録されていない280話以降を一気に読ませていただきました!

無料公開中に最新巻である29巻が発売されるのに先読みさせてもらえるなんて、こんな嬉しい企画に感謝です!

そして野田サトル先生、本当にありがとうございます!

野田先生の直筆メッセージで公開されていたお言葉が、

「ゴールデンカムイサイトの無料大公開です。なぜこんなに太っ腹かといいますと一度無料で読んでいただいたとしても単行本を集めて何度でも読み返したくなる作品だという自信があるからです。」〜一部抜粋〜

先生のおっしゃる通り、何度でも読み返したいし、最初から伏線がもの凄く張り巡らされているので、伏線が回収されるたびに一度戻って確認したくなります。

「あそこからここに繋がっていたんだ」「この人とこの人が繋がっていたんだ」「え!?昔ニアミスしてた!!」などなど「読み直したい」って絶対思う。

しかも「280話以降は単行本でめちゃくちゃ加筆する予定」ともおっしゃっているので、今回最終回ではあったけど、まだまだ終わっていない!?

キャラたちの活躍や掘り下げられたエピソードなどが更に追加されているはずなので単行本が待ち遠しいです!

わたしの価値観をひっくり返したほど

この作品を読んで、わたし個人としての一番の収穫は『半世紀培ってきた自分の考えが覆ったこと』だと思います。

わたしは幼い頃から動物が好きなので「命の尊さは他の生き物も人間と同じ。」の考えが第一にありました。

今もその考えは変わらないのでペットはもちろん家族です。

とても大切な存在です。

でも『ゴールデンカムイ』の作品内では「リス肉のつみれ汁」「カワウソの頭の丸ごと煮」「エゾシカ肉のライスカレー」などの料理がたくさん描かれています。

狩猟のシーンからとても詳しく描かれています。

野田先生の画力で淡々と命について描かれているのです。

最初は「ええ!?」って驚くシーンが多かったんです。

他の作品なら『これからは仲間として一緒に旅をしていこう』的な存在のはずだったのが一転してお腹に収まるシーンもあるのですから、こんなことってある!?って衝撃でした。

人間と他の生き物との間に通う【情】とはなんだろうと考えながら読んでいました。

でも、見事にわたしの方が変わりました。

ひとは立場によって生き方や考え方、ものの価値観は変わる。

生きていくために。日々の生活を豊かにするために。

その情景をサラッと描かれているのです。

残酷だと思わせない巧みな演出で。

実際だと動物の大量の血や肉の匂いがすごいのでしょうけれど、そこはあっさりと。

わたしが今までの人生で見ないようにしてきた部分でした。

ひとのために天へ帰っていった【命】の尊さへの感謝の仕方を学ばせてもらいました。

動物の命を途中で終わらせることは「可哀想」だと思っていたわたしだったのが、物の見方の角度を少し変えればこうも見える世界は変わるのだと感じます。

牛肉も豚肉も鶏肉も、日常において「美味しい」と食べているのに勝手なもんです。

大切なことをこの作品はたくさん教えてくれました。

半世紀以上生きてきてるのにね。

今頃わかる「何か」があるのは楽しいです。

そしてこれからも素直に受け入れられる気持ちを常に持っておきたいです。

登場人物みんなカッコよくて愛おしくなる作品

主人公の杉元やアシㇼパさんはじめ登場する全員、キャラクターの作り込みがすごく細かい。

誰が推し!?って思うくらい、みんな好き!!

アイヌのひとたちや歴史上の人物たちがこうもイキイキと活躍している場面がとても胸熱でした!

しかも登場するキャラがみんな変態。まともなひとがいない!?

まともな神経ではいられない状況に置かれているとも言えますが……。

味方になったり敵になったり、一緒に旅をしているかと思えば、次のシーンでは本気で殺し合ってるし!?

「さっきまで一緒にダンスしてたのに!」「さっきまで修学旅行みたいにご飯食べてたでしょ!?」って頭がついていかないほどの展開の速さで敵になる。

そこが毎回ハラハラして、誰もが一体何を考えているのかわからない!

原作者の野田サトル先生の画力がハンパないほど上手いので、戦闘シーンがかなり激しくて魅力です。

そして男性陣の裸体シーンが多いのも見どころのひとつだと思っています。

みなさんやたらと脱ぐシーンが多くて可笑しい(笑)

もちろん裸体シーンは主にギャグがメインなので大爆笑で読んでいるのですが、筋肉の描き方がリアルで、綺麗なんです!

裸体で戦うシーンも最高です!

服で隠れない分、痛みが伝わってきそうで緊張感が凄い中で「なんとか生き延びてほしい」とハラハラしているとすぐに裸体を使った笑いのシーンがくるのです。

もう感情が笑ったり泣いたりとジェットコースターに乗っているかのように、上へ下へと忙しい!

みんな過去を背負っていて、明治後期の軍国主義の時代は仕方がないのでしょうけど、他に幸せの道はなかったのかと考えさせられるキャラたちが本当に愛おしくてたまりませんでした。

推しと推しが殺し合ってるとか耐えられないし、みんな生きて!とばかり願いながら読んでいたのです。

無事に最終話、おめでとうございます!

アプリで最終話は読めましたが、今後随分と加筆予定があるそうなので単行本の最終巻が出るまではまだまだ終わりではないですね。

4月19日に29巻が発売されたばかりです。

今後予定されているのは30巻は6月17日発売、【最終巻】31巻は7月19日発売とのことです。

まだまだ楽しみはあります。

何はともあれ、キャラたちはみんな読者の心の中でいつまでも生きていますが、連載開始の2014年からここまでの7年半を連載してこられたことに関してはひとまず……

野田サトル先生、お疲れ様でした!

そして素晴らしい作品を世に出してくださってありがとうございました!