
この世の終わりかと思えるくらい辛い【こむら返り】ですが、足の親指がピーンとつってしまうのとはまた違って、ふくらはぎが痙攣して激痛が走るのです!
こむら返りに悩まされるのは年齢のせい?原因や対策は?
わたしは毎晩襲われるので、この辛さをどうすればいいのかを調べてみました。
こむら返りの激痛の正体は何?

【こむら返り】とは、ふくらはぎの『腓腹筋(ひふくきん)』が異常な緊張をおこし、筋肉が収縮したまま弛暖しない状態になり、激しい痛みを伴う症状で、「足が攣る」のと同じことなのだそうですが、「足の指が攣って痛い」のレベルを超えて、痛みに対して何もなす術がなく、ただひたすら痛みが引いてくれるのを待つという過酷なものです。
大脳から発信された信号が脊椎中の神経系を通り、ふくらはぎへと直結する末梢神経へ伝達されて初めて収縮運動を起こすのが通常のメカニズムですが、場合によってはその信号がふくらはぎ内の一部の筋肉にしか伝達されないため、その筋肉部のみが過度に収縮するという異常な事態が引き起こされることがあります。
その異常な収縮により痙攣を起こしてこむら返りが起きます。
引用元:健診会東京メディカルクリニック「こむら返り(足がつる)について」
これが激しい痛みの原因のようですが、50歳以上からほとんどのひとが経験していて、60歳以上の6%は毎晩こむら返りに襲われているといった恐ろしいデータがあるようです。
こむら返りは病気が原因の場合も多い

こむら返りが頻繁に起こる場合は病気が隠れているかもしれません。
糖尿病、腎臓病、脳梗塞、椎間板ヘルニアなどが隠れていたら大変ですので、だたの足の痙攣だと思って無視しないでください。
わたしは「橋本病の甲状腺機能低下症」の持病があります。
この病気は筋肉に影響が出ると「こむら返りになりやすい」ことが特徴のひとつであり、薬を服用することでかなり軽減されていました。
長年のカラダの不調が「橋本病」とわかるまでは毎朝必ず眠っている時にこむら返りに襲われていたので、寝るのが怖いという日々だったのです。
ですが原因が病気からだったとわかってからは、薬を飲めば翌日はこむら返りにならなかったので、しばらくは安眠できていたのです。

それなのにここ最近はまた毎晩あの恐ろしいこむら返りが復活しているのです!
どうして!?
考えられるのはお薬の量が足りていないのではないかと思っています。
次に検査してもらうまでにこの辛さ、なんとかならないの?
睡眠中に脱水状態に?水分が足りていない!

冬は『冷え』が原因で筋肉が凝り固まり、血行不良からこむら返りになりやすくなるようですが、暑くなってくるとミネラルと水分不足から筋肉の痙攣が引き起こされるようです。
寝ている間は汗を多くかくので脱水状態になり、体内のイオンバランスも崩れてしまうようですので、寝る前にコップ一杯の水を飲んでおくことも大切です。
日頃から水分補給はこまめにしておかないといけないですね。
水分補給はもちろん、他の原因の対策としては、
- 水分不足:まめに水分補給をしておく。寝る前にコップ一杯の水は必須。
- 栄養不足:カルシウムやマグネシウム不足にならないようにする。
- 冷え:夏でも冷房による体温低下に注意!マッサージやお風呂で血行をよくしておく。
- 熱中症:熱中症の初期段階に起こりやすく、熱中症の判断材料になるため軽視してはいけない。
- 激しい運動:長時間立ちっぱなしでも注意。足のストレッチなど準備運動は大切。
食材から摂取しようと思うと、
【カルシウム】が多く含まれているものは、
- 牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品
- 小松菜
- 菜の花
- 水菜
- 切り干し大根
- ひじき
- 桜エビ
- ししゃも
- 豆腐
- 納豆
- 厚揚げ
【マグネシウム】が多く含まれているものは、
- そば
- 五穀米
- 海苔
- ひじき
- 豆腐
- 抹茶
- ごま
- わかめ
- 昆布
- 牡蠣
- 芋
- 納豆
- 果物類
そしてカルシウムとマグネシウムは両方同じくらい摂取しないと、片方が不足すればうまく体内で働いてくれないようです!
二つの栄養素は体内で骨や筋肉に相互に作用して互いに働きを助け合うので、意識して食べないといけません。
あとは妊娠中や加齢によっても起こりやすいので、少しでも引き起こさないように日頃の生活において注意しておきたいです。
こむら返りになるとせっかくの睡眠を妨げるので、出来るだけならないように気をつけていきたいです。
ちなみに『こむら』とは?日本語は面白い

「こむら」は『ふくらはぎ』のことですが「こぶら返り」ともよく聞きます。
「こぶら」は蛇の『コブラ』ではないんです。
わたしは幼い時に「ふくらはぎの部分が蛇のコブラに似ているからか〜」と呑気に思っていたのですが、学生の頃辞書で調べてみたら「こむら返り」の項目に「こぶら返りとも言う」と書いてあったんです。
その時は「どっちでもいいんだ」と思っただけだったのですが、今になっていろいろ調べてみると、どうも「こぶら返り」は「コブラに噛まれると激痛が走るから」と言うユニークな説を信じている方が多いようで驚きました。
その説も完全に違います!
蛇の『コブラ』はふくらはぎの形が似ているわけでも、噛む側でもなく、何も関係ありません!
しかも興味深いところが、どうも語源は「こむら」よりも「こぶら」の方が古いようです。
西の地方で「こぶら」と言われていたものが東の地方で「こむら」に変化した説もありますが、そもそも「こぶら」は古語で、関西だけではなく東北地方でもふくらはぎのことを今も「こぶら」と言う地域があるようです。
なるほど語源について調べてみると「へ〜面白いな〜」と思う『こぶら』と『こむら』でありました。
でも痛みは「面白い」辛さではありません。
痛みを我慢する日々はもう嫌なので、今からしっかり予防対策をしようと思います!