
日常生活にはもうなくてはならない存在になっている『スマートフォン』。
7月2日未明から発生していた大手携帯電話会社「KDDI」による、40時間以上の大規模通信障害は翌日に復旧したものの、日本中にかなりな影響がありました。
その通信障害によって「スマホが使えない!」となった70代の知人女性との会話から、『高齢者にとってスマホの認識の度合い』が垣間見えたエピソードです。
スマホは高齢者も使いこなす時代

総務省の発表によると、2020年にはスマートフォンの所有率が全人口の68.3%となっており、若者世代だけではなく、50代以上の普及率もますます伸びているようです。
スマホの存在はつい最近出てきた物のように思えますが、2005年ごろにはスマホの原型のようなものがが日本でも開発されていたらしいのです。
実際に『スマートフォン』が世間に認知され始めたのは、iPhoneが最初に日本で発売された2008年7月以降であり、その後Androidのスマホも登場し、一気に日本中に普及した印象です。
まだ20年も経っていないツールが、生活の中では最も重要な物になっています。
最近では高齢者の方たちも普通にスマホを持っているので、老若男女関係なく所有する時代になっています。
高齢者の中では、わたしの周りだと76才の母もiPhoneを使用しています。
設定などの細かいことは娘のわたしがしているのですが、それでも70代にしてはネットで検索したり、銀行のアプリで出入金を調べたり、LINEで連絡をし合ったり、それにスマホで撮った写真をLINEで送信したりと、なかなかに使いこなしているので感心しています。
「70代にしては」というのは母の友人たちはスマホに苦手意識を持っているひとも多いので、母は積極的に使っている方だと思えるのです。
でも必要な事は手順を覚えて使っているのですが、わからない部分を説明してもチンプンカンプンのようで、やはり身近にすぐに対処してくれるひとがいないと「わからないことだらけ」なんだそうです。
スマホが使えないのは不安?

高齢者のスマホ普及も今や普通です。
仕事でご一緒することがある70代の女性も普段からスマホを持っておられるのですが、今日その女性との会話で「ええ!?」と驚いたことがありました。

あなたのスマホは何を使ってるの?

わたしは「iPhone」です!

あら、それは大変だったわよねぇ

そうなんです!まさか今月値上がるなんて!
ギリギリ先月機種交換できてよかったです。

そうなの?昨日は大丈夫だったの?
わたしは「au」だから昨日は連絡できなくて大変でした。

ええ!?
昨日の通信障害の話でしたか。
わたしは「楽天※」なので場所によっては影響あったかもですが、
全く大丈夫でした。
※楽天モバイルは楽天回線ですが、「Rakuten UN-LIMIT VII」をパートナー回線エリアで利用する場合は「au」の回線を使用します。

わたしも「au」から「iPhone」に変えようかと思っているの

え!?
今「Android」を使ってらっしゃいますよね???
最初は全く話が噛み合わなくてどうしようかと思ったのですが、わたしの母と同じ世代の方なので、『何が分からないのかが分からない』状態なのだと理解しました。
できるだけ分かりやすくお答えするために、わたしもお相手が簡単に理解できる言葉を少し考えてしまったので、今後はしっかりと答えられるようにまとめました。
今回の場合、スマホの『OSの種類』と『通信サービス提供会社』の違いがわかってらっしゃらなかった例です。
OSとは「Operating System(オペレーティングシステム)」のことでスマホを動作させるためのシステムのことです。
- iPhone
- Android
【4大キャリア】(独自回線で運営)
- NTTドコモ(docomo)
- KDDI(au)
- ソフトバンク
- 楽天モバイル(2020年からキャリア参入)
【格安SIM】(キャリア回線を借りて運営)
- LINEMO(ラインモ)
- UQモバイル
- mineo(マイネオ)
- ワイモバイル
- ahamo
- povo
- IIJmio
- OCN モバイル ONE
など、他多数あり
基本的に「iPhone」でなければ「Android」です。
そしてその「Android」には様々な機種があります。
- Xperia(エクスペリア)
- AQUOS(アクオス)
- Galaxy(ギャラクシー)
- arrows(アロウズ)
- HUAWEI (ファーウェイ)
- シンプルスマホ
- らくらくスマートフォン
など、たくさんあります。
「スマホは何を使っていますか?」と聞かれると、「iPhoneです」や「Androidです」と答えてしまうので、今回の通信障害で質問する場合は「スマホの回線はどこ?」や「どこと契約してる?」などであれば「auです」や「ドコモです」と返答しやすいのではないかと思います。
スマホに頼ってしまっている時代

わたしの周りの様子を見ていて感じることは、高齢者は「なんとなく」でスマホを使用されています。
なので今回の通信障害で「繋がらない!」と思った瞬間からとても怖かったそうなんです。
何が起こっているのか全く理由がわからず、外出中はかなりの不安を感じられた様子でした。
そして以前若い女の子が「スマホは命より大切!」と言っていた事を思い出したんです。
その時は「嘘だ〜、命より大事なものなんて大袈裟な〜」と笑っていたのですが、今となってはわたしも事故や災害など、何かがあった時に一番頼りにするのはスマホなのではないか?と思いました。
そのスマホが使えなくなったときの不安な気持ちはとても大きいです。
確かにわたしも先月「スマホが壊れた!」と2日ほど使えなかった時にはとても不便で、外出中もすぐに連絡がつかないと思うと、その不安はすごく大きいものでした。
その時のエピソードはこちらです。

おそらくは今回の大規模な通信障害を境に、今後このような事故に繋がらないような対策がなされるのだと思うのですが、絶対にないとは言い切れません。
何かあった時に慌てないように、もしもの時の通信手段は何通りか考えておかないといけないと思いました。
先日スマホが壊れた時には、自宅のwi-fiにかなり助けられたのと、パソコンでLINEやメールなどで連絡のやり取りができたので、何通りかの手段は確保しておかないと痛感しています。
自宅の固定電話も解約しようかと考えていましたが、何事かある場合に備えて、解約はもう少し様子をみようと思いました。
今わたしが使っている「楽天モバイル」も今回の通信障害のような事故にならないようにして欲しいと願っています。