
普段口の中で上下の歯は触れ合っていますか?
それとも歯と歯は当たらずに離れている状態でしょうか。
わたしはつい最近まで『しっかりと噛み合わさっている状態』が正常だと思っていたのですが、大間違いなことだと知りました。
矯正後、噛み合うようになったから当然だと思っていたのに!?

わたしは昔、上顎に対して下顎が小さく、上下がうまく噛み合っていない状態だったので、将来【顎関節症】になる可能性が高いと診断をされたため矯正をしました。
上の歯を一本抜いて奥に引っ込めたような状態です。
その後奥歯同士が噛み合うようになって、今まで経験したことのない、しっかりと『噛み合う』感覚が新鮮でした。
そして口の中では常に上下の歯が噛み合っている状態が正しいのだと思っていたのです。
でも実は……
『上下の奥歯は2mmほどの隙間がある状態が正常』
という衝撃の事実を知ったのです!!
この事実、意外と知られていないようなのですが、これは世間での常識ではないのでしょうか。
知らないと健康にも影響するということなので、もっと早くに知りたかった情報です。
肩こりにも影響!?食事以外で噛み締めていてはいけない?

本来は食事以外に上下の歯が軽く触れるだけでもダメなんですって!
知らなかったけれど、調べたらちゃんと名前がありました。
『歯牙接触癖』
Tooth Contacting Habitで『TCH』と呼ばれています。
グググと噛み締めていないと大丈夫なんてことはなくて、上下に2mmほどの隙間空間がちゃんとあるかどうか、隙間がなければ『歯牙接触癖』という【癖】になっているのだそうです。
少しでも触れているとカラダ全体の疲労や顎関節症になる可能性もあるらしく、常に筋肉が緊張している状態なので肩こりや頭痛の原因になっています。
顎周辺の血管が圧迫されて血流が悪化してしまって、歯周病や歯肉炎まで起きやすくなるのだそうです!
日頃の癖で病気になってしまうなんて、なんて恐ろしい!!
フェイスラインも崩れてしまって美容にも良くありません。
「唇は閉じた状態で歯は上下離しておく」
正しい状態で生活するだけで筋肉の緊張は和らぐということですね。
舌の筋力が落ちていたら奥歯が触れてしまう!?

普段の自分の癖ってなかなか気がつかないものです。
しかも意識しないと上下の歯は触れてしまっているのです。
そしてその癖の原因の1つに【舌の位置(ポジション)】も関係しているのです。
舌先は常にどこに位置しているのかをまず意識するのが良いようです。
正しい位置は上顎の前歯の後ろの窪んだ辺りにペチャっとひっついていること。
舌全体も上顎にくっついていることが本来の舌ポジションなのだと知って、これもまたまた驚きました!
わたしは意識をしていないと舌が下顎の前歯辺りに落ちている状態です。
それは『低位舌』と呼ばれるらしく、口がだらしなくポカンと開いてしまう場合もこの位置に舌が落ちている場合なのだそう。
舌の筋肉も鍛えておかないと正しい位置に留めておけず、口呼吸になったりいびきをかいたり、風邪をひきやすかったりと、全く良いことがないですね。
しかも見た目もだらしがない顔になってしまう!?
恐ろしい、恐ろしい!!
舌の力はとても強いため、上顎にしっかりセットしてある状態なら上下の歯も触れ合わないのですね。
健康と美容のために舌を鍛えなければいけません。
舌を鍛えるのはとても簡単!?

舌を鍛えるのは日常ちょこちょことできそうです。
それは『舌回し』!
唇は閉じたままで、舌先を歯の外側と唇の内側の間を大きくなぞりながら上の歯茎から下の歯茎を通ってグルッと1周します。
ゆっくりと一周させることを1日数回に分けて50回以上できればかなりな効果があるようです。
ところが「簡単だからすぐにできる!」と思ってやってみるとかなり顎が疲れるのです。
これはかなり舌の筋力が弱っているのですね。
この舌の運動を続けることで上下の歯が触れることがなくなり、しかも唾液の分泌まで促してくれるので口腔内の健康につながります。
加齢とともに女性ホルモンが低下し、唾液の分泌が減ってしまうことによって歯周病などになってしまう可能性もあるので、『舌回し』はどんどんやったほうがいいですね!!
フェイスラインも引き締まり、一石二鳥どころか何鳥もある!?
それほど歯の位置、舌の位置は大切なことなので、今後は日頃から意識をしていきたいです。