
様々な症状が出ていたにもかかわらず『橋本病』だと分からなくて悩んだ年月は20年以上にも及びます。
総合病院で受けた検査でも結果に出なかったので、どこにもこの辛さを理解してもらえず、年齢のせいだと自分に言い聞かせながら暮らしていました。
そんな時、疲れが心臓辺りに出たことによって状況がようやく進展します。
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実はこれ『橋本病』だったの!?
体調不良はいろんな形で表面にあらわれていたのですが、甲状腺の存在をわたし自身今ひとつよくわかっていなかったのです。
医療機関の検査でもなかなか分からないものだったようなので、素人では知識がないと「もしかして」と疑うことは難しいのでは?と思います。
症状が皮膚に出た記事はコチラからどうぞ。

症状その2、「動悸」でまさか心臓が?!不安になって病院へ

49歳でアロマセラピーの業界に入り、正社員としてハードな働き方をしていた50歳の時に、お客さまの施術に入っている最中、フラッと貧血でよろけることが多くなっていきました。
貧血に加えて次は心臓が急にバクバクバクバク!と強い動悸が始まり、冷や汗が出てくるように。
お客さまのベッドの横でバタンと倒れるわけにはいかないので、何度も耐えていたのです。
そして今まで以上に不安になりました。
「わたし、このまま仕事中にどうかなってしまうんじゃないだろうか……」
そして近所の内科クリニックでエコーなどの検査をしてもらいました。
そこの先生は日によって機嫌がコロコロ変わるのですが、たまたまわたしが行った日は超・最悪な日だったのでしょう。
貧血も気になるけれど、心臓あたりが辛いと訴えるわたしに向かって
「気のせいや!!」
わたし「!?!?!?!?」
……とてもショックでした。
ここまでしんどくてしんどくてなんとか原因が分からないかと不安になっている時に投げられた言葉にかなり心をえぐられました。
そして何故か胃腸薬を処方されて帰ったのです。
心臓はやはり循環器科で診てもらおう
わたしの友人に看護師さんがいるのですが、動悸について心配してくれていたのでこの日の検査結果を報告しました。
するとしっかりと循環器科で診てもらうべきだとアドバイスをくれました。
そんな検査結果は信用できないとはっきり言ってくれて、しっかり専門の科で検査をしてもらうべきだと。
今まで循環器科は少し敷居が高い気がしていたのですが、そうも言ってられないので友人に背中を押してもらって思いきって行ってみることにしたのです。
仕事の方はこの体調のままで出勤するのもままならず、数日お休みをもらえることになっていました。
友人から評判が良いと教えて貰った循環器科の病院に行ってみると、受付の方たちをはじめ顔を合わす看護師さんたち皆さんとても親切で不安な気持ちは早々に和らぎました。
循環器科で得た安心感

循環器科の先生はとても穏やかで、心臓について詳しく説明をしてくださいました。
レントゲンや採血、心電図、エコーの他に24時間の心電図もつけることになりました。
それは『ホルター心電図』と言うらしく、心拍を記録する小さな装置を24時間胸につけて、日常生活中の心電図を記録し解析できるそうです。
その日から翌日にかけて胸に装置をつけて、動悸があれば何時に何をしていたかを記入するように表も持ち帰り、翌日装置を外してもらいに再度病院へ。
検査結果は数日かかるとのことでしたので、次の予約を取って帰宅しました。
専門の先生に診ていただくことはこんなにも安心できるものなのかと今回はしっかりと学びました。
お医者さまから直接電話がかかってきた!?
検査結果を聞きに行く予約日よりも3日ほど前の19時ごろ、病院からお電話をいただきました。
先日診ていただいた先生から直接のお電話だったので何事かとかなり驚きました。
すると先生が「検査結果が出たのですが、心臓自体に原因は見られず綺麗な臓器をしています。ただ甲状腺の数値がかなり気になるので、今まで相当しんどかったでしょう!?」
「今まで相当しんどかったでしょう!?」とおっしゃってくださったそのひと言にブワッと涙が出ました。
「そうなんです!すっごくしんどかったんですけど、わかってもらえなくて!!」と思わず先生に弱音をタラタラ言っていました。
わかってもらえるって、本当に嬉しい!!
長年の辛さがようやく分かってもらえたんです。
甲状腺が原因だった?
そして先生は「甲状腺の数値がかなり悪いのでもしかしたら『橋本病』かもしれない。明日の朝一番に検査結果を詳しくお伝えしたいのでこちらに来れますか?」ということで伺う約束をしました。
翌朝、直接先生から結果を見せていただきながら説明を受け、『心臓は心配ない』との検査結果にすごく安堵しました。
甲状腺からくる症状には心臓に出ることがあるらしく、それを疑ってくれた先生はすぐに甲状腺の方へ検査を回してくださったそうです。
循環器科の専門医だったからこそ持っておられた甲状腺の知識だったのかもしれません。
長年他の科の先生では全く分からなかったのですから、循環器科へ勇気を出して行って良かった!!
今まで出なかった甲状腺の数値の結果がやっと出た訳です。
とにかく早めに甲状腺の専門病院で検査をしてもらった方がいいとのことでしたので、紹介状を用意してもらい、循環器科から甲状腺専門の病院の予約を取ってくださいました。
ようやく『橋本病』と診断された

甲状腺の専門病院は全国から患者さんがくる有名な病院らしく、わたしの周りのひとたちも知っているくらいでした。
わたしは病院名は聞いたことがあましたが「へ〜、そんなに有名なんだ」という感じで実際行ってみると、朝8時に受付に行った時点でかなりの患者さんがおられました。
「皆さん甲状腺なんだ……」
専門の病院だから当たり前なのですが、わたしにとっては不思議な感覚だったのです。
採血や首のエコーなどの検査の結果、やはり診断は『橋本病』でした。
首の腫れが見られないので一見甲状腺の病気だとは気づきにくいそうです。
わたしの場合は『甲状腺機能低下症』でもあるので毎日ホルモン剤の服用が必要とのことでした。
病気だとわかった不安よりも、とにかく長年の体調不良の原因がわかった喜びの方がその時は大きかったです。
これからこの病気とどこまで付き合わないといけないかわかりませんが、まず疲れてはいけないことと治療法がわかったことで気持ちはスッキリしています。
体調不良の原因が分からない時は一度【甲状腺】も疑ってみて欲しいと思います。
